2008年2月11日月曜日

南大門全焼


南大門市場(ナムデムンシジャン)のすぐ側にある国宝第1号崇礼門が、10日の夜8時50分頃、原因不明の火災によって発火から約5時間後の午前1時50分頃に全焼してしまい、600年の間、ソウルを守ってきた門は崩壊してしまいました。
(放火といわれてますね。)

まず南大門(崇礼門)とは朝鮮時代、王朝首都の主な出入り門で、現代では韓国の国宝1号として象徴的な意味を持っている韓国の文化財で、1395年、朝鮮太祖の時に創建されました。
1398年、新しい王朝の大門として完成したのが崇礼門。
1447年、世宗時代に風水地理説によって台を高くして改築され、1479年、成宗の時に大規模な補修工事を行ったといいます。
崇礼門はソウルに現存している木造建物で最古の建物
中央部の虹模様のアーチ型の巨大な石築基壇の上に前面5間、横面2間の大きさで建てた樓閣型の2階建て建造物で、屋根も前から見ると台形のウジン閣スタイル。
高麗末から朝鮮前期の建築特徴をよく現わしているそうで、現存する韓国の門の建物としては最大規模でした。

「崇礼門」という懸板は「芝峰類説」の記録によると、讓寧大君が書いたそうです。
東大門と異なり、防御の目的というよりは都の主な出入り口としての象徴性が強く、朝鮮時代から国家の大門とされ、1962年に国宝1号に指定された門です。
2006年3月、100年ぶりに開放され、一般人の出入りが可能になりましたが、樓閣への接近は制限されていたといいます。

修復には3年以上かかってしまうそうです。
韓国は古い建物はどんどん取り壊され、新しい建物が続々と建っていき、とても変化の激しい国。
しかし、歴史建造物は失ってほしくないですね。
早く復興して生まれ変わった南大門をまた目にしたいです。

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