
今日はちょっと真剣に精油のおはなし。
和名、白檀と言われるサンダルウッドです。
日本人には馴染み深い線香やお寺を思い出す香り。
深い鎮静作用もさることながら、お肌をやわらかくしてくれるので化粧品に使われたり、他の香りを長持ちさせる効果があるので、香水のベースノートとして使われたり。
1本持ってたら何かと便利な精油の1つ。
といっても、最近は自然保護のためもあって、値段が跳ね上がるばかり...
そこでこんな記事を見つけました♪
サンダルウッドが絶滅の危機にある種であると示唆されていますがそれは真実ではありません。
それは、インドの絶滅の危機にある種だけ。
ラオスとカンボジアと共にサンダルウッドを含む広大な森がありますが、そこは地勢が余りにも険しく、材木やオイルの生産は出来ません。
サンダルウッド精油を生産する3つのメイン地域は、インド、インドネシアとニューカレドニア。
そして他にも(例えばオーストラリアとフィジー)からもわずかの量が生産されています。
1.インド
長い間、Santalum Album(サンダルウッド)から本物の精油を作り出している主な生産地域です。
その木の需要は、精油のみならず宗教的彫像や数珠用としても強く続いており、政府によってその木が持続的に供給できるように施策がとられましたが、生産者がそれを守らなかったのです。
精油の価格が上がったことも、供給システムの崩壊に繋がりましたが不純物の混入も多いのが難点です。
大陸の真性種は、それが精油の生産に使われる前に少なくとも30~40年成長しているべきですが、多くは若い木が使われ、また、集約的な種まきや若木の移植でも、インドが持続可能になるまでに長年を必要とします。
非ビャクダン(サンダルウッドではない、Eucaria Spicateと呼ばれる別種)種の丸太がアーストラリアから輸入され、 これらがいわゆるサンダルウッド(ビャクダン)生産用として使われています。
2. インドネシア
内戦以来、社会基盤は著しく低下しました。主な生産地であった東ティモールは今や独立した国になっています。
2つ工場があり、インドネシア関係者が東ティモールを去る前に破壊した一つの工場は、かろうじて機能しており、 もう1つの工場は、複数の国の香料会社によって設立されました。
それは全体的状況から少しでも他の資金が供給されることを嫌がるようになりました。
生産は非常に断続的で安定せず、昨年は僅か3箱です。
東ティモール政府には、サンダルウッド以外に問題が山積しており、援助、病院そして食料に集中せざるを得ない状況であります。
3.ニューカレドニア
南太平洋の島々はほとんどがフランスの植民地でしたが、全部がヨーロッパによって占拠されたわけではありません。
元英国の植民地だったバヌアツと呼ばれる島は、規模は小さいながらも200年に渡りサンダルウッドdを生産してきました。
過去20年に渡って、全ての生産を補填する自然の再生が行われています。
サンダルウッドは、成長するため寄主植物(ヤドリギのような)を必要とします。
その若木は栄養分を得るため、寄生植物の根系に繋がる自分の根を育てます。
一度、サンダルウッドの木が育ち始めると、例え寄生していた植物が枯れても生き延びることができます。
その種は耐久力が高く、もし空き地があれば、雨水によって自然にばら撒かれた種から再生が促進されます。
政府によって過去 10年間生産が調整されてきました。
彼らは近在のフランス領島々で何が起きていたかを見ていました。
つまり100年以上にわたり植林していないため、全ての木を使い果たしたことを見ていたのです。
精油の需要が高まり、より若い木が刈り取られ結局精油産業は壊滅。
もう一つの要因はこの地方の釣り産業の衰退にあります。
そして、それがサンダルウッド生産の必要性を増加させました。
サンダルウッドの生産は、現在ヴァヌアトゥ島で厳しくコントロールされています。
政府の伐採ライセンスは競売され、当初はわずか2社が競売に参加することが認められました。
ライセンスは生産が許される地域を明示し、個々の成熟した木は政府機関によってマークされます。
そして、木々の減少を苗木の移植によって防止。
伐採は8月にのみ許可されますが、それは島の立地する場所の伐採が容易になる季節でもあるのです。
島民は持続性の重要性を認識しており、政府はまた、島民への割り当てとして、つまり、移植する事を希望する誰にでも寄主植物に根付いた苗木のビャクダンの木を提供する計画を導入しました。
その土着の種はSantalum Austrocaledonicum(サンタル オーストロカレドニア種)で、それは純粋な亜種の1つ。
島の特有の品種で、それは本土のどの品種よりも速く成長し、15年後には収穫が可能になります。
島内のビャクダンの木が育っている地域は、今では元々自然に育っていた地域より増加しました。
また、使われる寄主植物は、ナッツと燃料と潤滑油の原料になる精油の生産にも使われています。
そして生産からの利益と収入が島に残されているのです。
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